うつ病と診断された方には、ある特徴がある事がわかりました。うつ病を発症しているかどうかの診断基準として、最初にいくつか診断テストを行います。その項目に該当する人は、真面目、自意識過剰で他人の目を気にしやすい、責任感がとても強い、自分自身の感情を表現するのが苦手などの方が当てはまるようです。チェック項目に該当する数が多いほど、こういった性格である可能性が高くなります。しかし、該当するからといって自分を追いこんではいけません。これも個性のひとつとして軽く受け止めるだけにしておくだけでも、ある程度の心の負担は軽くなるでしょう。うつ病を発症していない方は、予防のためにも事前にうつ病の診断チェックをしておくと予防できます。うつ病を発症してしまうと、気分が落ち込み、何に対してもやる気を失ってしまうのです。また、マイナス思考でしか考えられなくなるので、さらに負のスパイラルに陥ってしまいます。こうした事が積み重なると、よけいに症状を悪化させてしまう可能性が高くなりますので、注意をしなければなりません。その為にも、うつ病にならないようしっかり予防をする必要があります。
風邪のように、うつ病と診断されるための基準はありません。なので、うつ病を発症していると気がつきにくいのが厄介なところです。うつ病を発症すると、思考の低下や身体のだるさといった症状がでるので、今までうつ病を発症した経験がない方からみると「ただ、怠けたいだけ」と思ってしまいます。なので、なかなか周囲の理解が得にくい病気ともいえるでしょう。うつ病は「心の病気」といわれています。そもそも身体の表面に現れないものなので判断しづらく、個人差によって症状の重さも違っているのです。なので、簡単に判断する事がきわめて難しいのがわかります。しかし、今ではうつ病にはある典型的な症状があるので、その症状にどれだけ該当するかによって、うつ病の症状をある程度診断できるようになってきているのです。典型的な症状として、食欲不振、睡眠不足や目覚めが速い、倦怠感、周囲や自分に対して無価値観になる、といったものが挙げられます。最初は、「ここまで頑張ってこれたのは、全て運が良かっただけ」という考えをするようになっていくのです。それがどんどん酷くなってしまうと、「どうせ自分は何をやっても駄目だ」「何もやる気が起こらない」といった状態にまで悪化してしまいます。こうなってしまう前に、考え方がマイナス思考になりがちになってきた、以前よりも食事の量が減ってきたというように、以前と比べて日常生活が変わってきたと感じるようになったら、うつ病を発症してしまう手前である事を理解しておいた方が良いでしょう。
いつもと比べて体調が悪い、思考が回らない、身体がだるいなどといった症状を感じたら、直ぐに専門の病院で診察を受けましょう。早めの受診がうつ病を少しでも早く改善する方法なのです。診察は心療内科になりますので、病院に行く前に、専門科があるかをチェックしておいて下さい。心療内科では、丁寧に診察してくれる医師がたくさんいます。
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